固定刃：丸刃、可動刃：直線刃・斜め刃の医療用カッター

2015年5月20日
mailにて問合せ

錠剤（薬）をカットする（半分に割る）刃を
試作して頂けるところを探しております。
刃物の設計は初めてなので、
材質がどのようなものが適しているのかよくわかりません。

錠剤は比較的硬いものから柔らかいものまであります。
医療器具なので、刃は欠けないようにしたいです。

今回の試作個数は1個×2種類の計2個です。
1種類は固定刃の丸刃で、刃の形状が曲面で特殊です。
刃の板厚は、0.5mmで考えています。
もう1種類は可動刃の直線刃で、
取付部は1.2㎜なので段差が付いています。

まずは、切れるかどうか試したいので、耐久性は必要ないです。
上記のような刃物は試作できますか？
設計図はありますので、もし見積りして頂けるようでしたらお送りします。
よろしくお願いします。

2015年5月20日
TELにて確認

通常、試作品刃物を1個製作する場合、非常にコストが高くなり、
1個製作する場合と2個の製作する場合を比較すると、
原価の総額がほとんど変わらないので、
2個づつ製作することを提案しました。

また、既存の量産品刃物（SKH51）を
材料として使用する事で、
極力コストを抑えて試作しました。

2015年5月21日
お見積り提出後、受注

通常の丸刃は、出っ張った丸刃ですが、
今回の丸刃は、凹んだ丸刃（写真参照）であり、
刃物として特殊な形状なので、
特別な治具を作成し、試作しました。

2015年8月7日
可動刃の形状変更の問合せ

先日注文を頂いた可動刃（直線刃）に関して、
切れ味をより良くするために、（※1）
刃先の形状を斜めにして欲しい。

※1
包丁で引き切りや押し切りをすると、食品が切りやすくなります。
それと同様に、機械刃物でも、
引き切りや押し切りで切る（刃物を前後に動かす）ことが望ましいです。
ただし、機械の仕組み上、前後に動かせない場合は、
斜め刃（刃先形状を斜めにする）にして対応します。

2015年8月25日
斜め刃発注後、出荷

斜め刃の刃物を製作し出荷しました。

お客様からの感想

通常、錠剤を切断することは無いので、今までは刃物を使用していませんでした。
今回、初めて刃物を発注するにあたり、色々な会社を探しましたが、
他の会社では、納期が1か月以上の返答でした。
最短、2週間という短納期を理由に問合せしました。

1度目に注文した直線刃では、キレイに錠剤が半分に切れました。
2度目に注文した斜め刃では、より切れ味が向上すると思いましたが、
錠剤が途中で割れて上手く行きませんでした。（※2）

現状、機械の他の部分の計画が進んでないですが、
製品化した時には、また刃物の製作をお願いします。

※2
上記※1のように通常は切れ味が良くなりますが、
切断対象が錠剤であり硬かったため、
切断の力がうまくかからず、錠剤が割れたものと思われます。

問合せ：2015年05月20日

見積日：2015年05月21日（見積回答：1日）

受注日：2015年05月25日（受注：6個）
　　　　2015年08月07日（受注：2個）

発送日：2015年06月10日（納期：16日）
　　　　2015年08月25日（納期：18日）

価格帯：3,000～5,000円(6個)
　　　　5,000～10,000円(2個)