当社では、月に1回「クオンカット通信」と言う
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バックナンバーはこちらから
2016年03月
https://qoncut.com/cyfons/cf/20160300
2016年04月
https://qoncut.com/cyfons/cf/20160400
2016年05月
https://qoncut.com/cyfons/cf/20160500
その中で先日、刃物に関する質問を頂きました。
ハイスと粉末ハイスの違い、
固定刃、可動刃に関する内容なので、
内容をアレンジして掲載させて頂きます。
ご質問内容
可動刃と固定刃で材料を切断しますが
特定の材質を連続切断すると、
すぐに固定刃がすぐに欠けや割れが発生してしまい、
材料にバリが発生してしまいます。
自動車向けの部品製造ラインですが、
歩留まりが悪く困っております。
バリはライン外で全数検品しており、
かなりのコストがかかっております。
それぞれの材質は、
可動刃(材質:ハイス)
固定刃(材質:粉末ハイス)
何か良い案はないですか?
回答内容
①まず、材質について・・・
粉末ハイス:非常に硬い、欠けやすい
ハイス:硬い、欠けにくい(粉末ハイスとの比較)
なので、欠けるのを避けるには粉末ハイスを避ける必要があります。
②次に、固定刃・可動刃について・・・
固定刃と可動刃では、通常は硬さに強弱をつけます。
固定刃:硬い材料、可動刃:固定刃より硬くない材料
③結論
①を満たすために、固定刃も移動刃も同じ材料(ハイス)を使う
これで欠けに対する対策は取れると思います。
さらに②についても考えるなら・・・
同じハイスでも、熱処理により硬さに強弱をつける
このような対応策でどうなるか、試して頂ければ幸いです。
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