切れ味が良く、耐久性がある刃物を作れば皆が喜ぶ
その一心で常日頃から刃物作りに励んでいます。
私は、営業に携わりいろいろなお客さんに提案していますが
先日、あるお客さんを訪問した時に驚愕な事実に直面しました。
それは、お客さんと弊社による概念の違いに差がありすぎることでした。
私達刃物屋は、切れれば問題ないでしょと言わんばかりに
切れ味を最優先にし、形状をないがしろにしてきた事実が少なからずありました。
一昔前ならそれも通用していたと思います。
しかし、今の世の中、開発、研究が進み
図面通りのものを作ればどれだけ使用できるといった
耐久テストを重ねた上で私達の所に製作図面が来ます。
メーカーさんの要求事項は、
図面通り作れば最低限の品質が保たれる。
だからそれ以上のものを求めているわけではない
最低限の品質保証は、メーカーとして取り組んでいるので
図面通りのものを作れば問題ないということです。
時代の流れに逆らっては、この先仕事も先細りになってしまいます。
だから図面通りのものを早く、安く、供給するを第一に取り組もうと思います。
しかし刃物屋として誇りも忘れず、
切れ味、耐久性向上等、より良い手段をお客さんに提案していけたらと思います。
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