突然ですが、毎週楽しみにしているドラマの話をします。
日曜日に放送している「下町ロケット」で主人公の佃社長は、
昔気質な農家のお父さんに農場を貸して欲しいとお願いする際、
「ものづくりに必要なのは、技術や効率だけではない。
それ以上に大切なのは、意義である。何のためにやるのか 」
「無人農業ロボットは、農業に従事する多くの人を勇気づけ、力になるはずだ。
農業の未来を新たに切り拓くため力を貸して欲しい」
こんな言葉を口にしていました。
そこで改めて、当社が刃物を作る意義というと少し大袈裟ですが、
当社だからこそ出来る、「理想の刃物」について触れたいと思います。
当社の刃物は展示会や納品時にお客様と話していると、
「刀みたいな刃物ですね」
「すごくキレイに光ってますね」
と、よく言われます。
刃先が鋭く尖っているとか、しっかり磨いているなど理由は色々ありますが、
それより何より重要なのは「歴史」と「想い」です。
当社は1919年、日本刀の刀匠「兼景」18代目にあたる久保泉が創業し、
以来100年にわたり刃物の街、岐阜県関市で機械刃物を製造しています。
刃物を依頼された時は、単に図面をもらって作るだけではなく、
「何を切るか?」「どのように切るか?」「何でお困りか?」を
逐一ヒアリングした上で刃物の仕様を決めます。
実際に製作する時は、もちろん多くの機械も使いますが、
熱処理歪の除去や刃先のバフ研磨などの工程では
全ての刃物を1枚1枚手作業で作る必要があり、非常に手間が掛かっています。
この歴史と想いがあるからこそ、刃物の「輝き」が生まれると思っています。
単に外見だけの「輝き」ではなく、使われる機械さらには機械を使う人までもが
「輝き」を取り戻すような、そんな刃物を作っていきたいと思っています。
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