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新渡戸稲造(2013)『武士道』奈良本辰也訳,三笠書房.

   

・備忘録

言わずと知れた新渡戸稲造の武士道。
刃物の仕事に携わる前の、
5年程前に読んで以来2度目だが、
当時とは全く感じ方が違った本。

以下、参考になった文章を抜粋します。

P16
武士道とは武士が守るべきものとして要求され、
あるいは教育を受ける道徳的徳目の作法

それは、何十年、何百年にもわたって
武士の生き方の有機的産物であった。

P144
刀匠は単なる鍛冶屋ではなく、
神の思し召しを受ける工芸家であった。
その場所は聖なる場所ですらあった。
彼は毎日、神仏に祈りを捧げ、
みそぎをしてから仕事をはじめる。
あるいは、いわゆる
「彼はその心魂気魄を打って錬鉄鍛冶した」のである。
大槌を振り、水につけ、砥石で研ぐ、
これらすべてがたいへん重要な宗教的行為であった。

P145
日本の刀剣が人を畏怖させるほどの魔力を持つのは、
この刀鍛冶たちの気魄によるのだろうか。
あるいは彼が加護を祈った神仏の霊気によるものだろうか。

P187
武士道の影響は今なお深く根づき、かつ強力である。
だが、その影響は必ずしも意識されたものではなく、
無言の感化である。
日本人の心は、たとえその理由が明らかでないときでも、
父祖から継承した観念に対する訴えには応答する。

P201
守るべき確固たる教義や公式をもたないために、
武士道は朝の一陣の風であえなくも散っていく
桜の花びらのように、その姿を
全く消してしまうことだろう。
制度としては滅んだかもしれない。
だが、徳目としては今なお生きているのである。

P202
何世代か後に、武士道の習慣が葬り去られ、
その名が忘れ去られるときが来るとしても、
「路辺に立ちて眺めやれば」、その香りは遠く離れた、
見えない丘から漂ってくることだろう。

・前文

「自分に克ち、人に勝つ」心と頭の使い方
日本人の精神の基盤は武士道にあり!

武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、
人の上に立つための「仁」、
試練に耐えるための「名誉」

本書は、強靱な精神力を生んだ武士道の本質を見事に解き明かしている。
武士は何を学び、どう己を磨いたか、
これを知ることはすべての現代人にとって重要である。
英文で書かれ、欧米人に大反響を巻き起こした最高の名著。

・目次

1.武士道とは何か

1-1.人の道を照らしつづける武士道の光
1-2.武士道は「騎士道の規律」である
1-3.人びとの心に刻みこまれた掟
1-4.壮大な倫理体系のかなめの石

2.武士道の源をさぐる

2-1.仏教と神道が武士道に与えたもの
2-2.武士道の源泉は孔子の教えにあり
2-3.武士道は知識のための知識を軽視する
2-4.武士道の基本原理とは何か

3.「義」-武士道の光り輝く最高の支柱

3-1.「義」は「勇」と並ぶ武士道の双生児である
3-2.「正義の道理」こそ無条件の絶対命令

4.「勇」-いかにして肚を錬磨するか

4-1.「義を見てせざるは勇なきなり」
4-2.平静さに裏打ちされた勇気

5.「仁」-人の上に立つ条件とは何か

5-1.民を治める者の必要条件は「仁」にあり
5-2.徳と絶対権力との関係
5-3.「武士の情け」に内在する仁
5-4.いつでも失わぬ他者への哀れみの心

6.「礼」-人とともに喜び、人とともに泣けるか

6-1.礼とは他人に対する思いやりを表現すること
6-2.礼を守るための道徳的な訓練
6-3.優雅な作法は力を内に蓄えさせる
6-4.礼儀は優美な感受性として表われる

7.「誠」-なぜ「武士に二言はない」のか?

7-1.真のサムライは「誠」に高い敬意を払う
7-2.武士道と商人道とは何が違うか
7-3.誠とは実益のある徳行

8.「名誉」-苦痛と試練に耐えるために

8-1.不名誉はその人を大きく育てる
8-2.武士道はなぜ忍耐強さの極致に達したの
8-3.名誉はこの世で「最高の善」である

9.「忠義」-人は何のために死ねるか

9-1.日本人の忠義とはいったい何か
9-2.命令に対する絶対的な従順が存在した
9-3.武士道では個人よりも国を重んじる
9-4.サムライの真の「忠義」はここにある!

10.武士は何を学び、どう己を磨いたか

10-1.行動するサムライが追求した「品性」とは何か
10-2.武士道は損得勘定をとらない
10-3.武士道は無償、無報酬の実践のみを信じる

11.人に勝ち、己に克つために

11-1.サムライは、感情を顔に出すべからず
11-2.なぜ「寡黙」がよしとされるのか
11-3.心を安らかに保つために

12.「切腹」-生きる勇気、死ぬ勇気

12-1.腹切りの”ハラ”は何を意味するか
12-2.切腹は一つの法制度、儀式典礼である
12-3.切腹はどう行われたか
12-4.武士道における生きる勇気と死ぬ勇気
12-5.「四十七士」の仇討ちにみる二つの判断
12-6.かくして「刀は武士の魂」となった

13.「刀」-なぜ武士の魂なのか

13-1.刀は忠誠と名誉の象徴
13-2.鍛冶は重要な宗教的行為だった
13-3.武人の究極の理想は平和である

14.武士道が求めた女性の理想像

14-1.家庭的あれ、そして女傑でもあれ
14-2.女性に求められる立居振舞い
14-3.妻女の務めとは何か
14-4.自己否定なくしては「内助」の功はありえない
14-5.サムライ階級の女性の地位について
14-6.家庭において重んじられた女性

15.「大和魂」-いかにして日本人の心となったか

15-1.一般大衆を引きつけた武士道の徳目
15-2.サムライは民族全体の「美しき理想」
15-3.「エリート」の栄光、憧れ、そして「大和魂」へ
15-4.サクラは「大和魂」の典型

16.武士道は甦るか

16-1.武士道は日本の活動精神、そして推進力である
16-2.自己の名誉心、これが日本の発展の原動力
16-3.日本人以上に忠誠で愛国的な国民は存在しない
16-4.武士道による無言の感化

17.武士道の遺産から何を学ぶか

17-1.武士道はその姿を消す運命にあるのか
17-2.名誉、勇気、そして武徳のすぐれた遺産を守れ
17-3.不死鳥はみずからの灰の中より甦る
17-4.武士道は不滅の教訓である

・著者

新渡戸稲造
盛岡に生まれる。札幌農学校で学んだ後、アメリカ、ドイツ、で農政学等を研究。
帰国後は札幌農学校教授、京都帝大教授、第一高等学校長、
東京帝大教授、東京女子大学長を務め、青年の教育に情熱を注いだ。
1933年、カナダのビクトリアで病没。著書に
『もっと深く掘れ!」(竹内均解説。三笠書房≪知的生きかた文庫≫)
などがある。

奈良本辰也
山口県に生まれる。
1938年、京都大学文学部国史専攻卒業。
歴史家としてユニークな幕末・明治維新論を展開する一方、
酒脱な随筆や人物評伝でも高い評価を得ている。
訳編書に『葉隠』(三笠書房≪知的生きかた文庫≫)があるほか、
武士道の生き方に新しい視点をあてた
『武士道の系譜』『歴史の中の青年群像』『叛骨の士道』
『五輪書入門』など著書多数。

 

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